ChatOps Next, 2015年に流行るDevOpsはCallOpsだ!
注:この記事は豊富なネタ成分が含まれていますのでご注意下さい。
この数年、流行り続けているDevOpsであるが、まだまだ流行の熱は冷める気配がなく、今後もTechトレンドの牽引していくテーマであると推測されるが、本稿では、そんなDevOpsの2015年のトレンドを大胆にも予想したい。
2014年はChatOps
まず、2014年のトレンドは、ChatOpsであったことは間違いないだろう。
チームの効率を最大化!nanapi流ChatOpsの取り組みという記事で、広く普及したChatOpsであるが、ChatOpsの牽引の引き金となったボットツールについても、Githubのhubot以外に、rubotyのような開発者フレンドリーな新しいツールが登場してきており、今後ますます敷居が低くなっていくだろう。
ネットへの依存性を克服
ChatOpsは、高いイタラクティブ性を実現していたり、ログが記録されるなど、実に様々なメリットがある。
しかし、あえて現状で満足せず、更なる高みを目指すのだとすれば、実はまだ課題が残されている。それはネットへの依存性だ。この問題を解決することで、DevOpsはより完成度の高い仕組みを実現できるだろう。
ネットがどうしても使えない場合に、人が頼る通信手段は何かと考えてみると、答はひとつだけだ。そう、電話である。最後のピースはここに隠されていたのだ。
CallOpsが変える未来
電話によるオペレーションは、誰もが知っている宅配の再配達で利用される自動音声サービスを筆頭に昔からとてもよく使われている。
もうお分かりであろうと思うが、これを利用したDevOpsがChatOps Next であり、その名もCallOpsなのである。
CallOpsの概要
CallOpsの基盤となる技術は、既に他のサービスによって準備が整っている。TwilioなどのVoice API, Github, Heroku, AWS and more だ。
利用者は電話をかけて、自動音声に従いボタンを押すだけでいい。操作速度こそChatOpsに劣るかもしれないが、インタラクティブ性やイージーさは、ChatOpsよりも更に向上することになる。
自動音声の内容は、こんな感じになるだろう。
- あなたのPINを入力して下さい。入力が完了したら#を押してください
- PINを入力させることで認証を行なう
- 希望する操作を入力してください
- デプロイ、2. something、3. anything
- 1を押した場合
- 本当にデプロイしますか? よろしければ1、やめる場合は3を押してください
- 1を押した場合
- デプロイを実行しています。完了までしばらくお待ち下さい
- ここで切ってもいい
- デプロイが無事完了しました。他にご利用があれば1、終了する場合は3を押してください
- 3を押して終了する
- ご利用ありあとうございました(終話)。
当然ながら、操作の記録は裏でログを記録する。チャットツールに流すと尚良いだろう。
誰か作ってくれ
というわけで、2015年のDevOpsの本命となるだろう、CallOpsを紹介してみたが、いかがだっただろうか。
実は、書き始めはノリノリだったのだが、最後の方は少し飽きてきてしまった。というわけで、Twilioを使ってネタ用のデモサービスを作ってみようと思ったのだが、残念ながら断念する。
しかし、デプロイは冗談としても、ネットが使えないときに急にサーバー情報が欲しくなった場合、電話で確認できる手段を用意しておくことは、ライフラインとして活用できると思うので、使いどころを間違えなければ、ちょっとした社内イノベーションを実現できるかもしれないだろう。
意欲的な方はぜひ試してみて欲しい。それではまた。