そろそろ『Fuzoku実践入門』の表紙について語っておくか
誰もが突っ込みたくなる表紙で話題の『Fuzoku実践入門』ですが、本日は、ついにその表紙に隠された秘密を公開したいと思います。
Adobe illustratorで作成
私はデザイナというわけではありませんが、仕事柄Illustratorには慣れているので、Adobe Illustrator CC 2014を使って自分で作成しました。
作成に要した時間は約半日で、本当はもっとフォントにこだわりたかったのですが、出版予定日が迫っていたため、ありもののフォントを使用しました。
サイズやフォーマット等に関しては、カタログ・表紙画像の作成を参考に4500x2082pxのJPEGで書き出しています。
実は、帯に秘密の写真が隠されていた!
さて、そんな表紙ですが、実は隠された秘密があります。それが、帯の背景写真です。
帯部分の背景には、私が撮影した「歌舞伎町一番街」のアーケード看板の写真が隠されていたのです。実際のカバー、テキストオフ、ベースカラーオフの3種類を比較する画像を用意してみました。これをを見れば一目瞭然です。
まとめ
KDPによる個人出版では、多くの方が執筆、編集、版組み、デザインなど多くの役割をこなすことになります。
ひと昔前であれば、高価な専用ソフトを入手するのが難しく、これらを全てひとりでこなすのは限界があったのですが、近年では、Adobe Cloud などの登場により、比較的安価で、プロ御用達のツールを使用することができるようになり、個人であっても、商用に耐えうる作品制作が可能となったと実感しました。
最終的にボトルネックとなるのは、時間であり、それを克服するために、クラウドアウトソースなどの選択肢があったりもするのですが、私としては、できる限り自分の作品については、自分自身でプロデュースしていきたいと考えております。
ただし、1点、個人的に登場を待ち望んでいるのは、個人出版専門のフリー編集者の登場です。
フリー編集の登場がKDPを変える
これは、私の個人的見解に過ぎませんが、KDP作家の多くは、編集者と仕事をしたことがないかと思われます。しかし、1度でもプロの編集と仕事をした人はご存知だと思いますが、編集者の視点やアドバイスというのは、作品のクオリティを上げるための最重要な要素であり、何よりも大事にします。
私も、今回の執筆に関して、何度も編集の意見があればと感じていたのですが、知人のプロ編集の方に協力してもらうのもおこがましく(それに忙しいですし)、結局自分自身で編集することになりました。
しかし、もしフリーの編集が登録できる組合などがあって、仕事を依頼できるような仕組みがあれば、KDPなどの個人出版全体の品質の底上げに繋り、また、市場規模が大きくなる要因になるのではないかと思った次第です。
色々と難しい問題はあるかもしれませんが、面白い世の中になるよう期待すると同時に、末席ながら努力させていただきます。
それでは、今後ともどうぞ宜しくお願いします。